化学変化と実験6
鉄の化学変化について調べるために、次の実験1、2を行った。各問いに答えよ。
【実験1】
化学かいろを作るため、紙の封筒に鉄粉と活性炭を入れ、半紙をちぎって4%の塩化ナトリウム水溶液を染み込ませて封筒に入れる。封をしてよく振り混ぜてから温度をはかると、30分後には70℃になっていた。
【実験2】
鉄粉7gと硫黄の粉末4gを乳鉢でよく混ぜ合わせた後、半分に分け、2本のアルミニウムはくの筒にそれぞれすきまができないように固く詰めた。
2本のうちの1本は、一端を熱し、赤くなったら加熱をやめ、すばやく砂皿の上に置いた。すると赤くなった部分が筒全体に広がっていった。
加熱したアルミニウムはくの筒をA、加熱しなかったアルミニウムはくの筒をBとする。Aがじゅうぶん冷えてから磁石を近づけたときの様子を調べた。
次に、AとBの中の物質をそれぞれ試験管に少量とり、うすい塩酸を2、3適加えたときの様子を調べた。表にその結果をまとめた。
表
磁石を近づけたときうすい塩酸を加えたときA引きつけられなかった特有のにおいのある気体が発生B引きつけられたにおいのない気体が発生
4%の塩化ナトリウム水溶液50gをつくるためには、塩化ナトリウムと水がそれぞれ何g必要か。
実験1で、化学かいろの温度が上がったのはなせか、理由を簡潔に述べよ。
実験2で、アルミニウムはくの筒の一端を熱し、赤くなり始めたところで加熱をやめても、反応が進行した理由を簡潔に述べよ。
実験2で、鉄粉と硫黄の粉末の混合物を加熱したときに起こる化学変化の化学反応式を書け。
実験2で、うすい塩酸を加えた時に発生した気体の物質名を、Aの中の物質とBの中の物質の場合のそれぞれについて書け。
実験1,2について述べた次の文の①〜④に入る適切な語句を答えよ。
「実験1、2では、物質の持つ(①)エネルギーを比べると、反応前のほうが反応後より(②)いので、その差が(③)エネルギーに変換されて放出された。このような反応を(④)熱反応という。」
塩化ナトリウム2g, 水48g
鉄が空気中の酸素と化合したから。
反応によって熱が発生し、その熱によって次の反応が起き、それが次々と繰り返されて反応が進行するから。
Fe+S→FeS
A硫化水素 B水素
化学 大き 熱 発
化学変化 要点の解説
原子分子 化学反応式 分解、化合 酸化と還元、エネルギー 化学変化と質量1 化学変化と質量2
化学変化 問題
チェックテスト
原子・分子 化学反応式 分解・化合 酸化・還元・化学エネルギー
基本問題
原子・分子 化学反応式 酸化・還元、化学変化と熱 酸化と還元2 硫黄と鉄の反応 化学変化と実験1 化学変化と実験2 化学変化と実験3 化学変化と質量
標準問題
酸化 化学変化と実験4 化学変化と実験5 化学変化と実験6 化学変化と質量2 化学変化と質量3
選択問題
原子・分子 炭酸水素ナトリウムの熱分解 酸化銀の熱分解 電気分解 酸化還元 化学エネルギー