LastUpDate 2023/09/06

太陽系・銀河系

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太陽系

太陽を中心に、そのまわりをまわる惑星、小惑星、衛星、彗星などの天体の集まりを太陽系という。

太陽

恒星

太陽や星座の星は自ら光を出して輝いている。このような星を恒星という。
太陽は太陽系で唯一の恒星である。非常に高温なため物質はすべて気体になっている。おもな大気の成分は水素である。

太陽の活動

太陽の表面は約6000℃、中心部分は約1600万℃、発生したエネルギーは光や熱として宇宙空間に放出される。 その一部は地球に届き、植物の光合成や大気の循環など地球環境をささえるエネルギー源になっている。
太陽の表面にある黒点はまわりより温度が低い(約4000℃)ため黒く見える。 太陽の活動が活発になると黒点の数が増加し地球で電波障害がおきたりオーロラがみえたりする。 また黒点の観察から太陽が球体で自転していることもわかる。
太陽表面にはプロミネンス(紅炎)という炎のような形のガスや、コロナという高温のガスの層がある。プロミネンスは約1万℃、コロナは約100万℃である。

太陽の大きさ

直径は地球の約109倍、質量は地球の332900倍である。また地球からの距離は約1億5000万km(光の速さで約500秒)である。

惑星

太陽のまわりを公転している、一定の大きさの天体を惑星という。太陽系の惑星は8つあり、 どれもがほぼ同じ公転面を同じ方向に円に近い軌道で回っている。 惑星はみずから光を出さずに恒星の光を反射して輝いている。
太陽に近い方から水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星
内惑星・・・地球より内側(太陽に近い)を公転している惑星、水星と金星
外惑星・・・地球より外側を公転している惑星、火星、木星、土星、天王星、海王星
地球型惑星・・・表面がおもに岩石でできている。小さくて密度が大きい。 水星、金星、地球、火星
木星型惑星・・・ガスのかたまりの惑星。大きくて密度が小さい。 木星、土星、天王星、海王星

その他の天体

衛星

惑星のまわりを公転している天体。地球の衛星は月。

小惑星

おもに火星と木星の間の軌道を公転する小天体。イトカワなど。

太陽系外縁天体

海王星の外側を公転する小天体。冥王星、エリスなど。

すい星(彗星)

氷や小さな石の粒が集まってできた天体。だ円軌道で太陽のまわりを回っている。太陽に近づくとガスやちりを放出して長い尾をだす。

要点の確認

答表示太陽や、星座の星などみずから光を出す天体を恒星という。 太陽を中心に、そのまわりをまわる惑星、小惑星、衛星、彗星などの天体の集まりを太陽系という。 太陽は気体(ガス)でできている。 太陽の表面は約6000℃である。 太陽表面の黒点は他の部分より温度が低いため黒く見える。 太陽の活動が活発になると黒点の数が増加し地球で電波障害がおきたりオーロラがみえたりする。 太陽の直径は地球の約109倍である。 太陽系の天体のうち惑星は地球を含めて8個ある。 太陽に近い水星、金星、地球、火星は表面が岩石で密度が大きい。これらを地球型惑星という。 木星、土星、天王星、海王星は密度が小さい。これらを木星型惑星という。 太陽系の小惑星は星と星の間に多く存在する。 海王星より外側にある冥王星と同様の天体を太陽系外縁天体という。 氷やちりでできたすい星は太陽のまわりを細長いだ円軌道で公転し、太陽に近づくと尾を出すことがある。 地球の月や火星のフォボス、木星のイオ、エウロパ、ガニメデなど惑星の回りを公転する天体を衛星という。

宇宙の広がり

銀河系

太陽系が所属する恒星の集団を銀河系という。
銀河系には約2000億個の恒星があり、渦巻いた円盤状の形で横から見ると凸レンズ状になっている。
地球からこの銀河系の恒星を見たのが天の川である。このため銀河系を天の川銀河とも呼ぶ。銀河系の中心は地球から見るといて座の方角にあり、中心には巨大なブラックホールがあると考えられている。
銀河系には恒星だけでなく恒星の集団である星団や、ガスの集まりである星雲などもある。

銀河

銀河系の外には銀河系と同じような恒星の集団が無数に存在する。これらを銀河という。
銀河には銀河系と同じような渦巻き状のものや楕円形のもの、不規則な形のものなど様々な形がある。
また、銀河は集団をつくっておりこれを銀河団と呼ぶ。

恒星の明るさ

恒星の明るさは等級で表す。肉眼で見える最も暗い星を6等級としてその100倍の明るさが1等級である。 6等級の星のことを6等星、1等級の星のことを1等星という。
等級が1小さくなると明るさは約2.5倍になる。1等級の2.5倍明るいと0等級、更に明るいと負の数で表す。
太陽は-26.8等級、星座の星で最も明るいのはシリウスで-1.5等級である。
地球から見た恒星の明るさは恒星が出す光の量と地球からの距離によって決まる。

要点の確認

答表示太陽系が所属する恒星の集団を銀河系(天の川銀河)といい、これは地球から天の川として見える。 銀河系には約2000億個の恒星がある。 銀河系の中心は地球から見ると、いて座の方角にあり、中心には巨大なブラックホールがあると考えられている。 銀河系のような恒星の集まりは宇宙の中に無数にあり、これらを銀河という。 肉眼で見えるもっと暗い恒星が6等級でそれより100倍明るい恒星が1等級である。 太陽以外でもっとも明るい恒星はおおいぬ座のシリウスで-1.5等級である。

「太陽系・銀河系」重要用語

衛星外惑星火星銀河銀河系金星恒星公転公転面黒点コロナ自転小惑星彗星水星星雲星座星団太陽太陽系太陽系外縁天体地球型惑星等級土星内惑星ブラックホールプロミネンス木星木星型惑星惑星


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