LastUpDate 2023/09/06

化学変化と質量

原子・分子 化学反応式と化学変化 化学変化と質量

化学変化の前と後の質量

気体が発生する反応

(例)うすい塩酸に亜鉛を入れると水素が発生する。
2HCl+Zn→ZnCl2+H2
HClZn水素が出て行く(質量は量れない)

気体が発生する場合、反応後の質量は反応前に比べて
出て行った気体の分だけ減る

空気中の酸素と結びつく反応(酸化)

(例)銅の酸化
2Cu+O2→2CuO
CuO(質量は量れない)空気中の酸素

酸化の場合、反応後の質量は反応前に比べて
結びついた酸素の分だけ増える

気体の出入りがない反応

(例)鉄と硫黄が結びつく反応
Fe+S→FeS
FeS

気体の出入りがない反応の場合、
化学変化の前後で質量は変化しない。

質量保存の法則

質量保存の法則
化学変化では原子の組み合わせは変化するが、化学変化にかかわった原子の数と種類は変わらない。
そのため化学変化に関係している物質全体の質量はかわらない。

※ 密閉した容器で実験を行うと、どの反応でも質量は変化しない。

化学変化に関係する物質の質量比

一定量の金属に化合する酸素の量には限界がある。

銅を加熱する
CuO 酸素が結びつく結びついた酸素の分だけ質量が増える さらに酸素が結びつくさらに結びついた酸素の分の質量が増える すべての銅が酸化してしまうと酸素は結びつけないすると、もう質量は増えない
2Cu+O2→2CuO
 ・・・酸化銅は酸素原子1個と銅原子1個が結びついて出来ている。そのため一定量の銅に結びつく酸素の質量は決まっている。

一定量の金属にはそれに対応した量の酸素しか結びつかず、完全に酸化してしまえばそれ以上加熱しても質量は増えない。
また、これは金属の酸化に限らずすべての化学変化についていえる。
化学変化に関係する物質の質量比は常に一定である。

金属とそれに結びつく酸素の比の例
銅と酸素→4:1
マグネシウムと酸素→3:2

【例題】
4gの銅を完全に酸化させたら5gの銅になった。これについて問いに答えよ。
14gの銅を完全に酸化させると何gの酸化銅になるか。 4:5=14:x
4x=70
x=17.5  答17.5g
10gの銅を完全に酸化させるには少なくとも何gの酸素が必要か。 4:1=10:x
4x=10
x=2.5  答2.5g
9gの銅を加熱したが完全に酸化せずに、加熱後の混合物の質量は10.5gだった。
酸化せずに残っている銅は何gか。
10.5-9=1.5  …結びついた酸素が1.5g
4:1=x:1.5 …1.5gの酸素と結びつく銅をx
x=6 …酸化してしまった銅は6g
9-6=3   答3g

「化学変化と質量」重要用語

塩酸化学変化化合原子酸化酸化銅質量保存の法則銅の酸化


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