原子・分子
原子
ドルトンの原子説
化学変化でそれ以上分けることができない
化学変化で新しくできたり、なくなったり、種類が変化したりしない。
種類によってその質量、大きさが決まっている
物質はすべて原子でできている。ドルトンは原子はそれ以上分割できないと考えたが、現在では原子は原子核と電子で成り立っている構造がわかっている。
現在、約110種類の原子が発見されている。
原子の大きさは1cmの1億分の1程度である。
元素記号
原子をアルファベットで表した記号を元素記号という。
元素記号は全てアルファベット1文字、または2文字で表される。 1文字の場合アルファベットの大文字のみ、2文字の場合1文字目が大文字で2文字目が小文字である。
金属
Na | Mg | K | Ca | Fe | Cu | Zn | Ag | Ba | Au | Al |
ナトリウム | マグネシウム | カリウム | カルシウム | 鉄 | 銅 | 亜鉛 | 銀 | バリウム | 金 | アルミニウム |
非金属
H | He | C | N | O | S | Cl |
水素 | ヘリウム | 炭素 | 窒素 | 酸素 | 硫黄 | 塩素 |
周期表
元素を原子番号の順に並べると、性質が周期的に変化する規則性がある。
性質のよく似た元素が縦の列に並ぶように整理した表を周期表という。
19世紀にロシアの科学者メンデレーエフが発見した。
原子番号
原子は原子核と電子からできている。さらに原子核は中性子と陽子でできている。
原子核内にある陽子の数を表したのが原子番号である。
原子番号は原子内にある電子の数にも等しい。
原子量
原子の質量を表す数値である。
炭素原子の質量を12として、これを基準にそれに対する比でそれぞれの原子の質量を表したもの。
NEXT
分子
分子とはいくつかの原子が固く結びついた粒子を分子という。分子はその物質の性質を示す最小の粒子である。
19世紀アボガドロが「気体は2個以上の原子が集まった分子でできている」と提唱した。
(現在では気体だけでなく固体や液体でも分子からできている物質があることが確認されている。)
酸素や水素などの分子は1種類の原子が2つ結びついてできているが、二酸化炭素やアンモニアなど2種類以上の原子が結びついた分子もある。
例1
酸素は酸素原子が2つ結びついて酸素分子になっている。
この酸素分子が集まったものが気体の酸素である。
例2
水は酸素原子1個に水素原子2個が結びついて水分子になり
この水分子が集まったものが水である。
分子をつくる物質と分子を作らない物質
水素や二酸化炭素、水などはいくつかの原子が強く結びついて分子をつくり、その分子が集まって物質ができている。
分子をつくる物質の多くは非金属の原子だけでできている。
それに対し、金属は分子にならず、原子がそのまま直接集まってできている。
分子どうしが集まる力より、原子どうしが結びつく力のほうが強いので、分子を作らない金属などの物質より分子を作る物質のほうが融点や沸点が低く
液体や気体のものが多い。
例
例では鉄の原子が規則正しく集まって固体の鉄になっている
NEXT
単体と化合物
単体
原子1種類でできている物質を単体という。酸素O2や鉄Feは単体である
化合物
2種類以上の原子でできている物質を化合物という。水H2は酸素Oと水素Hという2種類の原子からできているので化合物である。
化学式
物質を元素記号を用いて表したものを化学式という。
分子を作る物質では化学式が1つの分子を表している。
例
酸素分子は酸素原子2つで
できているのでO2と表す。
水分子は水素原子2つと酸素原子1つで
できているのでH2Oと表す。
分子をつくらない物質の単体は、元素記号がそのまま化学式になる。化合物は結びつく原子の数の比を表す。
例 単体・・・鉄Fe, 銅Cu, 銀Ag, 炭素C
化合物・・・塩化ナトリウム(原子数の比が1:1) NaCl, 塩化銅(原子数の比が1:2) CuCl2
化学式の数字について
下にある小さな数字は直前の原子の数を表す。1は省略なので数字がついていなければその原子は1個である。
よってH2O(水分子)は、H(水素原子)が2つと、O(酸素原子)が1つでできている。
CO2 ←二酸化炭素の分子はC(炭素原子)が1つと、O(酸素原子)が2つでできている。
Na2CO3 ← 炭酸ナトリウムはNaが2つ、Cが1つ、Oが3つでできている。
NEXT
基本事項の確認
物質はすべて原子でできている。
19世紀はじめドルトンはそれ以上分割できない粒子として原子を考え、原子説をとなえた。
原子は現在約110種類が発見されている。
原子は種類によってその質量、大きさがきまっている。
原子は化学変化で新しくできたり、なくなったり、種類が変化したりしない。
原子の大きさは1cmの1億分の1程度である。
原子をアルファベットで表した記号を元素記号という。
元素を原子番号の順に並べると、性質が周期的に変化する規則性がある。
性質のよく似た元素が縦の列に並ぶように整理した表を周期表という。
周期表は19世紀にロシアの科学者メンデレーエフが発見した。
原子は原子核と電子からできている。さらに原子核は中性子と陽子でできている。
原子量とは炭素原子の質量を12として,それぞれの原子の質量を表したものである。
いくつかの原子が固く結びついた粒子が分子で、その物質の性質を示す最小の粒子である。
分子は、19世紀アボガドロが「気体は2個以上の原子が集まった分子でできている」と提唱した。
酸素や水素などの分子は1種類の原子が2つ結びついてできている。
二酸化炭素やアンモニアなどの分子は2種類以上の原子が結びついてできている。
分子をつくる物質の多くは非金属の原子だけでできている。
金属は分子にならず、原子がそのまま直接集まってできている。
分子どうしが集まる力より、原子どうしが結びつく力のほうが強いので、分子を作らない金属などの物質より分子を作る物質のほうが融点や沸点が低く 液体や気体のものが多い。
原子1種類でできている物質を単体という。
2種類以上の原子でできている物質を化合物という。
物質を元素記号を用いて表したものを化学式という。
コンテンツ
練習問題
要点の解説
pcスマホ問題
理科用語集
中学無料学習アプリ 理科テスト対策基礎問題
中学理科の選択問題と計算問題 全ての問題に解説付き