気象
気象とは
大気中で起こるすべての自然現象が気象である。
ある場所のある時刻における大気の状態を表す要素を気象要素という、気温、気圧、湿度、風向風速、降水量、雲量などである。
気圧
空気の重さによる圧力を気圧(大気圧)という。
地上より上空のほうが気圧が低い
気圧の単位はhPa(ヘクトパスカル)が用いられる ※ 1hPa=100Pa
海面と同じ高さのところの気圧を平均すると約1013hPa(1気圧)
まわりより気圧の高いところを高気圧、低いところを低気圧といい、高気圧の中心付近では天気が良く、低気圧の中心付近では悪くなることが多い。
気圧は、高い場所ほど低くなるので、気圧を比較するときは同じ時刻に高さの異なる地点で測定した気圧を海面の高さの値に直す。
気圧の測定には、水銀気圧計やアネロイド気圧計などが用いられる。
気温
大気の温度を気温という。気温を測定する場合、地上約1.5mの高さで測る。
気温の変化は日光が地表面をあたため、それが大気に伝わって大気の温度が変化する。
水は暖まりにくくさめにくいので、海上の気温の変化は、陸上より小さくなる。
晴れた日であれば、気温は昼過ぎ(午後2時頃)最も高く、明け方が最も低くなる。
気温の測定には温度計や、乾湿計の乾球温度計などが用いられる。気温の単位は℃である。
湿度
空気の湿り気の度合いを表すのが湿度で、%で表す。湿度は乾湿計を用いて測る。
晴れた日の湿度は、気温と逆の形の曲線になる。
※乾湿計で湿度を出すには、乾球の示度と、乾球と湿球の示度の差から求める。
風
風の様子は風向と風力で表す。
風向は吹いてくる方向を指し、風力は0〜12まである。
風向・風力は、建物など障害物のない開けた場所で観測する。観測には風向風速計を用いる。
降水量
降水が流れたり、地面にしみ込んだりしないと考えた場合に貯まる水の量(雪などはとかして水にする)を降水量といい、深さ(mm)で表す。
雲量
空全体に対する、雲におおわれた部分の割合を雲量という。
0から10まで11段階に分ける。
雲量が0〜1が快晴、2〜8が晴れ、9〜10がくもりである。
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天気図
地図に気圧分布や天気、風の様子、気温などをかいて天気の様子をひとめでわかるようにしたものを天気図という。
天気記号
快晴、晴れ、くもりは雲量によってわける。
快晴(0〜1), 晴れ(2〜8)、くもり(9〜10)
等圧線
同時刻の気圧の等しいところを結んだ曲線を等圧線という。
等圧線は4hPaごとに引き、5本ごとに太線にする。
等圧線の間隔がせまいところは気圧の差が大きいので風が強い
観測器具
アネロイド気圧計
アネロイド気圧計は内部が真空の管を用いて気圧をはかる。
内部を真空にした管は気圧が高いとへこみ、低いとふくらむ。この性質を利用して気圧をはかっている。
水銀気圧計にくらべると精度は悪いが小型軽量でとり扱いが簡単なので広く利用されている。
水銀気圧計
水銀柱の高さによって気圧をはかる。
水銀を1mほどのガラス管に入れて水銀だまりに倒立させると水銀が大気圧とつりあった位置まで下がってとまる。この水銀柱の高さによって気圧をはかることができる。精度が高い。
水銀柱の高さは1気圧のときに約76mmである。
乾湿計
乾球温度計と湿球温度計の2本の温度計を用いて湿度をはかる。
乾球温度計はふつうの温度計で示度は気温を表す。
湿球温度計は、常にぬれている状態の布で球部が包まれている。水が蒸発するときに熱を奪うので、湿球温度計は乾球温度計より温度が低くなる。空気が乾燥すると水は蒸発しやすいので、湿度が低いほど乾球温度計と湿球温度計の示度の差が大きくなる。これを利用して湿度をはかる。
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基本事項の確認
大気中で起こるすべての自然現象を気象である。
ある場所のある時刻における大気の状態を表す気温、気圧、湿度、風向風速、降水量、雲量などを気象要素という。
空気の重さによる圧力を気圧(大気圧)という。
地上より上空のほうが気圧が低い
気圧の単位はhPaが用いられる
1hPa = 100Paである。
海面と同じ高さのところの気圧を平均すると約1013hPaである。
まわりより気圧の高いところを高気圧、低いところを低気圧といい、高気圧の中心付近では天気が良くなることが多い。
気圧は、高い場所ほど低くなるので、気圧を比較するときは同じ時刻に高さの異なる地点で測定した気圧を海面の高さの値に直す。
気圧の測定には、水銀気圧計やアネロイド気圧計などが用いられる。
大気の温度を気温という。気温を測定する場合、地上約1.5mの高さで測る。
気温の変化は日光が地表面をあたため、それが大気に伝わって大気の温度が変化する。
海上の気温の変化は、陸上より小さくなる。
晴れた日であれば、気温は午後2時頃が最も高く、明け方が最も低くなる。
気温の測定には温度計や、乾湿計の乾球温度計などが用いられる。気温の単位は℃である。
空気の湿り気の度合いを表すのが湿度で、%で表す。湿度は乾湿計を用いて測る。
晴れた日の湿度は、気温と逆の形の曲線になる。
風の様子は風向と風力で表す。
風向は吹いてくる方向を指すし、風力は0〜12まである。
風向・風力は、障害物のない開けた場所で観測する。観測には風向風速計を用いる。
降水が流れたり、地面にしみ込んだりしないと考えた場合に貯まる水の量(雪などはとかして水にする)を降水量といい、深さ(mm)で表す。
空全体に対する、雲におおわれた部分の割合を雲量という。0から10まで11段階に分ける。
雲量が0〜1が快晴、2〜8が晴れ、9〜10がくもりである。
地図に気圧分布や天気、風の様子、気温などをかいて天気の様子をひとめでわかるようにしたものを天気図という。
同時刻の気圧の等しいところを結んだ曲線を等圧線という。
等圧線は4hPaごとに引き、5本ごとに太線にする。
等圧線の間隔がせまいところは気圧の差が大きいので風が強い
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