地震

地震のゆれ

地震の発生場所

地震は地下で発生し、そのゆれが発生した場所から波として伝わる。
地下の地震が発生した場所を震源といい、 震源の真上の地表の地点を震央という。

地震の波

地震がおこると震源から速さの異なる2種類の波が同時に発生する。
伝わる速さのはやい波をP波といい、P波は小さなゆれをおこす。
伝わる速さの遅い波をS波といい、S波は大きなゆれを起こす。
P波とS波の速さがちがうため、到達時刻の差により、初めに小さなゆれ(初期微動)があり、 あとから大きなゆれ(主要動)がくる。
震源から遠いほどP波とS波の到達時刻の差が大きくなり、初期微動が続く時間
(初期微動継続時間)
が長くなる。


初期微動・・・P波によるはじめのちいさいゆれ
主要動・・・S波による。後から来る大きなゆれ
初期微動継続時間・・・P波とS波の到達時刻の差
初期微動継続時間は震源からの距離に比例する


地震発生時刻を求める計算

波の速さが出せる場合は速さを出してから求める。
速さ = 距離 ÷ 時間、 時間 = 距離 ÷ 速さ
震源からの距離70kmのA地点で14:30:20にゆれがはじまり、震源から105kmのB地点では14:30:25にゆれが始まった。
この地震の発生時刻を求める。

 速さを出す。
A地点からB地点までの距離は105-70=35km
 ゆれの始まりの時刻の差を求めると14:30:25 − 14:30:20 = 5秒
 5秒で35km・・・35÷5=7 速さ 7km/s
震源からA地点までかかった時間(秒)を出す
 70÷7=10 時間 10秒
地震発生から10秒でA地点へ到達しているので地震発生は14:30:10

練習  震源から60km離れたA地点は8:25:27秒にゆれが始まった。
震源から100km離れたB地点では8:25:37秒にゆれが始まった。
このゆれを起こした波の速さは何km/秒か。40÷10=4 答 4km/秒 震源からA地点まで、この波は何秒で到達したか。60÷4=15 答15秒 この地震の発生時刻を求めよ。8:25:12

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震度

震度はある地点でのゆれの強さを表す。 0〜7まで10段階にわけられる(1996年に5,6は弱と強に分けられた)
同じ地震でも、ふつう震央に近いほど震度が大きく、遠いほど小さくなる。

マグニチュード(M)

地震の規模(エネルギーの大きさ)を表すのがマグニチュード(M)である。
マグニチュードが1増えるとエネルギーは約32倍になる

地震の起こるしくみ

プレート

地球表面をおおう、巨大な岩盤をプレートという。プレートの動きが地震の原因となっている。
日本付近では太平洋側のプレートが大陸側のプレートの下に沈み込んでいる。
このためプレート境界面に巨大な力がかかり地震がおこりやすい。
プレート境界面だけでなくプレート内部の地震を引き起こす力もプレートの動きである。

海溝型地震

海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込んで、大陸プレートを引きずり込む。
ひずみが限界に成ると大陸プレートがもとに戻ろうとして急激に隆起して大きな地震が起こる。


海溝型地震には2011年の東北地方太平洋沖地震などがある。

内陸型地震

大陸プレート内部の地下の浅いところで起こる地震もプレートの動きが原因となって起こる。
海洋プレートの動きによって大陸プレートに力が加わり、活断層が動いて地震が起こる。
このような地震を内陸型地震と呼ぶ。
1995年の兵庫県南部地震や2008年の岩手宮城内陸地震などが例である。

断層

地震によっておこった大地のずれ。岩盤、地層が大きな力によって断ち切られてずれる。
力のはたらく向き 正断層 力のはたらく向き 逆断層
活断層・・・繰り返し動いた断層。これからも動く可能性が高いのでそこで地震が起こりやすい。

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基本事項の確認 

地震は地下で発生し、そのゆれが発生した場所からとして伝わる。 地下の地震が発生した場所を震源といい、その真上の地表の地点を震央という。 伝わる速さのはやい波をP波といい、小さなゆれをおこす。 伝わる速さの遅い波をS波といい、大きなゆれを起こす。 P波とS波の速さがちがうことで到達時刻に差ができ、初めにくる小さなゆれのことを初期微動という。 あとから大きなゆれのことを主要動という。 震源から遠いほどP波とS波の到達時刻の差が大きくなり、初期微動継続時間が長くなる。 震度はある地点でのゆれの強さを表す。 0〜7まで10段階にわけられる。 地震の規模(エネルギーの大きさ)を表すのがマグニチュード(M)である。 マグニチュードが1増えるとエネルギーは約32倍になる 地球表面をおおう、巨大な岩盤をプレートという。この動きが地震の原因となっている。 日本付近では太平洋側のプレートが大陸側のプレートの下に沈み込んでいる。 海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込んで、大陸プレートを引きずり込む。ひずみが限界に成ると大陸プレートがもとに戻ろうとして急激に隆起して大きな地震が起こる。このような地震を海溝型地震という。 海溝型地震には2011年の東北地方太平洋沖地震などがある。 海洋プレートの動きによって大陸プレートに力が加わり、活断層が動いて地震が起こる。このような地震を内陸型地震と呼ぶ。 地震によっておこった大地のずれ。岩盤、地層が大きな力によって断ち切られてずれたのが断層である。 断層のうち、最近数十万年の間に何度も動いたことのある断層を活断層という。動きやすくなっているので今後も活動する可能性が高い断層である。

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