化学反応式

化学反応式とは

化学変化を化学式で表したものを化学反応式という。

化学反応式の書き方

例1
水素の燃焼・・・水素+酸素→水
化学式・・・水素(H2),酸素(O2),水(H2O)

まず、水素+酸素→水をモデルと化学式で表す 両辺原子の数を数える 左辺のOが2個、右辺が1個なので右辺の水分子を増やす右辺の物質は水なので、酸素原子だけ増やすことはできず、水分子を増やす 今度は右辺のHが4で、左辺が2なので、左辺の水素分子を増やす 両辺の原子数が同じになったので完成
水分子が2個なので化学反応式の右辺、H2Oの前に2をつける 水素分子が2個なので左辺、H2の前に2をつける
O O H H O H H Cu O 2H2 O2 2H2O 原子の数 H O 2 2 2 4 1 2 4

例2
銅の酸化・・・銅+酸素→酸化銅
化学式・・・銅(Cu), 酸素(O2)、酸化銅(CuO)

まず、銅+酸素→酸化銅をモデルで表す
O O H H O H H Cu O 原子の数 Cu O 1 2 1 1
原子の数をみると左辺には銅1, 酸素2  右辺には銅1, 酸素1

右辺のほうが酸素1足りないので右辺の物質を増やす。
  原子の数 Cu O 1 2 2 2
注:右辺の物質は酸化銅なので、酸素が足りなくても酸素だけ増やすことはできない。酸化銅の数を増やさなければならない。

もう一度原子の数をみると今度は銅が1足りないので、左辺の銅を増やす
原子の数 Cu O 2 2 2 2
これで両辺の原子の数が等しくなったので、モデルを化学式になおす。
2Cu+O2→2CuO

化学反応式をつくるときの注意点

物質を化学式で表す 反応前の物質を左辺に、反応後の物質を右辺に記し、で結ぶ。
→は反応の前後を示すために必要なので=にしてはいけない
反応の前後で、原子の数と種類が等しくなければならない。
(化学変化によって原子は変化したりなくなったりしないから)
化学式の係数は化学式の数を表す。 式の係数は、最も小さな整数にする。
例 4Cu + 2O2 → 4CuO は係数がすべて2で割れるので
2Cu + O2 → 2CuOとなる。

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化学反応式の例

酸化銀の分解 2Ag2O → 4Ag + O2 炭酸水素ナトリウムの分解 2NaHCO3 → Na2CO3 + CO2 + H2O 水の分解 2H2O → 2H2 + O2 塩化銅の分解 CuCl2 → Cu + Cl2 銅の酸化 2Cu + O2 → 2CuO マグネシウムの酸化 2Mg + O2 → 2MgO 炭素の酸化 C + O2 → CO2 水素の燃焼 2H2 + O2 → 2H2O 鉄と硫黄の化合 Fe + S → FeS 銅と塩素の化合 Cu + Cl2 → CuCl2 銅と硫黄の化合 Cu + S → CuS 酸化銅の炭素による還元 2CuO + C → 2Cu + CO2 酸化銅の水素による還元 CuO + H2 → Cu + H2O

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