日周運動・年周運動
天体の日周運動
日周運動とは
地球の自転による天体の見かけの動きのこと。
1日(24時間)で1周(360°)なので1時間で15°動く。
太陽は東から登って南を通り西へ沈む
図のように春分の日と秋分の日は太陽は真東から上り真西に沈む。
夏は日の出、日の入りの位置が北にずれて、昼の長さが長くなり
冬は日の出、日の入りの位置が南にずれて、昼が短くなる。。
各方角の空の星の動き
北の空は北極星を中心に反時計回りに回る。東の空は右上がり、西の空は右下がりに動く。
※北極星は地軸の延長線上にあるので動かない
南中
天体が天の子午線を通過するとき(真南にくるとき)を南中という
そのときの高度を南中高度という。
太陽が南中するときの時刻が正午
図の点Pに太陽が来た時が南中。∠POSが南中高度
天体の年周運動
年周運動とは
地球の公転による天体の見かけの動きのこと
1年(365日)で1周(360°)なので1日で約1°動く。
公転の向き・・・北極上空から見て太陽を中心に反時計回り
各空の動き・・・日周運動と同じ向き
日周運動と年周運動を合わせると
天体は1日で360°+約1°動く
→1日で1周してさらに1°ずれる
→同じ時刻に観測すると、星の位置が1日で約1°ずつずれる・・・1ヶ月で約30°ずれる
→同じ位置に見えるのは1ヶ月で2時間早くなる
例題
南の空で、Aという星が午後9時に南中した。1ヶ月半後この星が南中する時刻を答えよ。
黄道
天球上で星座を基準にして太陽の動きを見た場合
太陽は星座の間を西から東へ動き、1年でもとにもどる。
→季節によって夜見える星座が違う
例 さそり座は夏によく見えるが冬は太陽と重なるので見えない
この天球上の太陽の通り道のことを黄道という。